バセドウ病の治療法について(メルカゾール・ヨウ化カリウム丸)
こんにちは、おおきです。
今日は『バセドウ病の治療法』について考えてみたいと思います。
私が知る治療法は3つあります。
『投薬治療』(まず最初はここからスタートされる方が多いと思います)
『アイソトープ治療』
『手術』
の3点です。
私が経験した治療法は
『投薬治療』と『アイソトープ治療』の2つです。
この2点のお話をしてみようと思います。
まず『投薬治療』について
バセドウ病になり最初は投薬治療からスタートしました。『メルカゾール』と『ヨウ化カリウム丸』と言う甲状腺ホルモンを抑制するお薬です。他にもチラウジールやプロパジールと言うお薬もあるようですが私は服用したことがないので割愛します。
最初『メルカゾール』を服用してすぐ、『全身の痒み』という『副作用』が出ましたが、すぐに医師に相談し、抗アレルギー薬を処方してもらってからは痒みは減りました。それまではステロイド系の市販薬を体中に塗りたくり耐えました笑
1週間ほどで抗アレルギー薬は中断して『メルカゾール』だけの処方になりましたが、痒みは消えました。
『メルカゾール』には副作用があるという説明を受けていたのであまり不安はありませんでしたが、危険な副作用として
『無顆粒球症』という副作用があることも説明されていたので少し怖かったです。(無顆粒球症とは白血球の成分が減少し、ほとんどなくなってしまう病気です。初期症状としては、倦怠感、発熱、扁桃腺炎のような症状で免疫力がなくなるので細菌感染のリスクが上がり、肺炎や敗血症のような命の危険にさらされることがあります。特に38度以上の高熱、喉の痛みを感じた場合は早急に医師、薬剤師に相談をしなければなりません。通っている病院が遠い場合は近くの血液検査の出来る大きな病院へ早急に受診すべきです)
『メルカゾール』を服用し始めて『2カ月』以内の発症が多いと言われていますが、長期服用でも可能性はありますし、1度『休薬』をし、また服用を始めると『2カ月』は注意が必要です。それ以降も意識をするべきです。
特に冬は『インフルエンザ』など、高熱の出る確率が増えます。症状が似ているため本当に注意が必要です。
ですが、私の場合有難いことに『痒み』以外の副作用は出ませんでしたので、『痒み』が治まってからも『メルカゾール』で治療を進めていきました。
最初は全く効いている気がしないと感じましたが、2カ月以降少しずつ楽になっていき、半年後には『健康そのもの』のような状態にまで回復していきました。
それから1年間数値のトラブルは起きずに投薬治療を続けていましたが『夏』に問題が発生しました。
いつも通り受診すると、一番最初の数値以上に悪化していました。私は全く気付けず、そろそろ『休薬』できるかな??と思っていたくらいでしたので、当時はショックでした。
なにより、『仕事は休んで下さい』とドクターストップがかかりました。そんなことを言われたのは初めてでしたので頭が真っ白になりました。(因みに1ヶ月仕事を休みました)
その時に飲み始めたお薬が『ヨウ化カリウム丸』です。
担当医が言うには『メルカゾール』は効果が現れるまでに『二週間程度』かかり、『ヨウ化カリウム丸』には『即効性』があるとのこと。
それなら最初から『ヨウ化カリウム丸』を飲めばよかったのでは?と伺ってみたら
『ヨウ化カリウム丸は即効性はあるが体が慣れてしまったら効かなくなります。なのでどうしても必要なときだけ服用する薬です』
と、説明してくれました。
そして、『ヨウ化カリウム丸』の投薬治療がスタートしましたが、すぐに効果が現れました。
数値はみるみる下がり、体調も回復していきました(私は数値と症状に時差があるようで悪化を知った日の数日後から歩けないほど体調が悪くなりました)
ですが、『ヨウ化カリウム丸』を続けていくことは不可能ですので、一ヶ月後には『メルカゾール』のみの投薬治療に戻りました
このような流れで3年以上『投薬治療』を続けていきましたが、
いきなり悪化するかもしれないストレス(いろいろなことが楽しめなかったです)
また仕事を1ヶ月も休むかもしれないストレス(2度目は流石に言いにくいな迷惑をかけすぎているなと思いました)
担当医にまた悪化して働けなくなる可能性もあるのでしょうか?
と伺ったところ
残念ながら可能性は大いにあります
と言われ『投薬治療』以外の治療法を調べ、担当医とも何度も話し合いをし、
『アイソトープ治療』の選択をすることになったのです。
私の周りに『投薬治療』だけで、『寛解』された方がいます。
決して『投薬治療』がダメなわけではなく、私には合わなかっただけなのです。
『投薬治療』から始めることは本来良いことで『寛解』の可能性もあるでしょうし、副作用が出なければ『投薬治療』のみで続けていくことはメリットだと思います。
ただし、『副作用』が出た方や、長年投薬治療をしていても数値をコントロール出来ない方がいるのも事実で、そのような方は『アイソトープ治療』や『手術』という選択肢から選んでいく事になると思います。
選択肢があるということは非常に有難いことですね。
長くなってしまったので次の更新で
なぜ、『手術』ではなく、『アイソトープ治療』を選んだかについても書いてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!